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詩集『にんげんだもの』 相田みつを [詩集]

今や知らない人の方が少ないと思われる、詩人であり書家でもある相田みつをさんの代表的な詩集です。

整った文字というよりは癖の強い筆者独特の味のある文字で、綴られる言葉も詩という形式に拘らないストレートで優しさに満ちた言葉で溢れていて、読んでいてとてもホッとできる詩集です。

「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」
「一生勉強 一生青春」 (作品より抜粋)

失敗を恐れない勇気や、生きていく希望、疲れた心を癒してくれる優しさや安心感、周りの全てに感謝する事の大切さ、一途に精一杯に生きる事の素晴らしさetcetc……
相田さん自身苦労した時代があったからこそ、一つ一つの言葉と文字に重みと温かみがあって、悩み迷い落ち込む心をそっと支えて励ましてくれる、そんな静かな強さに満ちています。

他にもたくさんの詩集が出ていますが、この「にんげんだもの」という言葉が綴られたこの詩集が一番のお気に入りです。




にんげんだもの


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写真・詩集『きらきら』 吉田六郎・谷川俊太郎 [詩集]

写真家・吉田六郎さんによる北海道の大雪山に降った雪の結晶の写真に、谷川俊太郎さんの短い詩が添えられた写真集です。

青い背景に白く透き通った雪の結晶が映えていてとても綺麗です。
同じ形は2つと無いという結晶の美しさ、自然が作り出すものの不思議さに惹かれます。結晶が次第に溶けていく様を追った写真もあり、その儚い美しさに目を奪われました。
そして谷川俊太郎さんの、真っ直ぐで絶妙な表現とで優しい言葉が胸を打ちます。
「ふしぎだね みんなそっくり ろっかくけい」
「たくさんたくさんあつめると ゆきだるま」 (本文より抜粋)
子どもの呟きのような真っ直ぐさと、綺麗なもの、不思議なものに素直に感動する純粋さに癒されます。

桜が終わろうという季節に時期外れではありますが、お勧めの写真集です。



きらきら

きらきら

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: アリス館
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 大型本



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『谷川俊太郎詩選集 1』 谷川俊太郎 [詩集]

谷川俊太郎さん、中学生の時に国語の教科書に載っていた詩にとっても感動して以来、大好きな詩人さんです。
「マザーグース」や「スヌーピー」の翻訳でも知られている方です。

この詩選集にはデビュー作『二十億光年の孤独』、『愛について』『六十二のソネット』『うつむく青年』など1950年から'70年代の17冊の詩集と未刊詩篇から代表作を厳選されたものです。
私が特に好きなのは『うつむく青年』に収録されている『生きる』という作品です。生きているという事、愛する事、いのち、地球そして人々の営み。それらの美しさや尊さが真っ直ぐな言葉で伝わってきて心を揺さぶられます。
「人は愛するということ
 あなたの手のぬくみ
 いのちということ」
初めて読んだ時この最後の3行に涙したのを覚えています。

どう伝えていいかわからないもやもやした想いや感動、衝動を、谷川さんは的確な言葉で表現されていて、「どうしてこんなにわかるんだろう」と不思議でたまりません。

1931年生まれ、今年で77歳になられる谷川さん。変に偉ぶって上から目線で語ったり時代や若者に媚びたりしない、時代の力や若いエネルギーを歪めて見る事無くそのままに受け止めている方なのだと思います。凛として在り続けるその姿はとても憧れますし、温かく信頼出来るお人柄を感じます。


谷川俊太郎詩選集  1 (集英社文庫)

谷川俊太郎詩選集 1 (集英社文庫)

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/06/17
  • メディア: 文庫



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