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TeddyLoid 『BLACK MOON RISING』 CDアルバム [音楽]

音楽プロデューサーで作曲家、クラブDJ、ダンスミュージックミュージシャンでもあるTeddyLoidさんのオリジナルアルバムです。

<収録曲>
1 Inception
2 Don't Wanna Lose This Feeling
3 Black Moon Sympathy
4 Go Away
5 I Can't Stand Up Alone
6 Teddy Boy Strut
7 The Killing Field
8 黒い月の女王のテーマ
9 Black Appolo Will Soon Take Off
10 White Out
11 Faded Pictures
12 Let The Muzik Play
13 Without You
14 Forever Love

ダンスミュージックやクラブミュージックって今まで聴いたことのないジャンルなのですが、最近ハマっている『グルーヴコースター』という音楽ゲームにこのアルバム3曲目『Black Moon Sympathy』が収録されていて、楽曲や世界観がもの凄く好みで惚れ込んでしまいました。この楽曲のミュージックビデオも、ミステリアスで幻想的で非常に美しく惹きこまれます。
ダンスミュージックってこれまでは「がちゃがちゃうるさいだけ」という印象しか無く、食わず嫌いしていたジャンルでしたが、TeddyLoidさんの作る音楽はとてもメロディアスで耳にスッと馴染んできます。それでいてダンサブルでもあり、クラブで流れていてもカッコいいのではないでしょうか(クラブって行った事ないですしこのジャンルの音楽もほとんど聴いていないのであくまでもイメージですが)
TeddyLoidさんのボーカルも優しく流れるようで、全てがコンピューターで作られた電子音楽ですが、そこに温かみを感じるのです。不思議。

このアルバムは、「黒い月」に幽閉されたテディ少年と、地球で彼の微かな思念を受信するアンドロイド・テディロイドとの絆、そして黒い月と地球を巡る壮大なストーリーを綴ったコンセプトアルバムになっています。「黒い月」とは何なのか。地球との関連は。何が始まろうとしているのか。SFやファンタジーが好きな方にはぴったりのアルバムです。
これは是非ともデジタル配信ではなく、CDを購入してブックレットに綴られた物語も堪能するのがお勧めです。





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内村光良監督作品『金メダル男』 [映画:劇場]

内村光良監督作品第三弾、『金メダル男』を観てきました。

東京オリンピックの開催に日本中が沸いていた1964年。長野県塩尻市に、ひとりの男の子が誕生した。
彼の名は秋田泉一。幼少時はごく普通のぼんやりした男児だったが、小学生の時に、運動会の徒競走で一等賞に輝いたことで人生が一変する。一等賞がもたらす幸福感にすっかりとりつかれてしまった泉一。ありとあらゆるジャンルで一等賞を獲りまくり、いつしか「塩尻の金メダル男」と呼ばれるまでになっていた。
ところが中学に入学すると、異性のことが気になり始め、集中力を欠くようになったのだ。一等賞からすっかり見放された泉一は高校で巻き返しを図るが、勉強スポーツも上手くいかない。
それはめくるめく、七転び八起人生のはじまりに過ぎなかった……。

随所に内村さんらしさが漂い、くすっと笑えてじーんとする楽しい作品でした。
まず目を惹かれるのは、内村さんとW主演で若い頃の泉一を演じた知念侑李さん。メイクや髪型の印象もありますが、ふとした表情や仕草、視線の遣り方、淋し気に歩く後姿など内村さんとよく似ていて、「この人が歳を重ねてこうなった」という説得力があり、研究したんだろうなぁと感じさせてくれました。また、高い身体能力で魅せてくれたり、女の子にぽぉーっとなったり歌舞伎の見得を切ったりと振り切れた変顔も見せてくれたり、役者としての今後が楽しみな方でした。
豪華なキャストもまた見所の一つです。「え!? この方にこんなことさせるの?」「この方の出番、これだけ!?」と驚くようなキャスティングもあり、今後の作品につながるのではないかという出会いも感じさせます。
七転び八起な泉一の人生、「あらゆることで一位になる」とブレない精神で何かを見つけ走り出しては迷走し、壁にぶつかって挫折し居場所を失って、それでもまた何かを見つけて走り出す。逞しい彼の生き様は、なかなか真似できるものじゃありませんが、人生において何かに打ち込んだことは決して無駄にはならないと思わせてくれます。冷静に考えると「あなた一体何がしたいんですか……?」「そりゃ駄目になるよね……」と思わせる所も、周りの人物からの言葉やアクションで、本人が気づいていない自身の迷走ぶりや滑稽さを際立たせていて面白いです。何かに夢中になったりがむしゃらに打ち込む事は時に滑稽に映ったりもするけれど、それは決してかっこ悪い事無駄な事なんかじゃないんだと気づかせてくれます。
終盤、50歳を超えた泉一の目が捕えた、何気ないけど大切なものに胸を打たれました。そしてそこからまた始まる彼の物語は、何かに挑戦するのに遅すぎる事はないと力づけられます。
挫折を繰り返しても立ち上がる泉一に「あんたには何かある」と泉一の背を押してくれた母と、脚光を浴びた後低迷してしまった彼に「またやればいいじゃない。私も手伝うから」と寄り添う妻の存在感がとても温かいです。そしてエンディングで流れる桑田佳祐さんの楽曲『君への手紙』は、疾走し続ける泉一と彼を応援する周囲の人々の物語にぴったりでジーンとなりました。
泉一は物語の主人公ですが万能のヒーローでもなく、大恋愛をするわけでもなく、ごく普通の男性です。そんな人間臭い彼が迷走し挫折を繰り返しながらも立ち上がる姿、周囲を困惑させたり笑われたりしながらも自分の信じた道を突き進む姿に惹きつけられました、
「諦めない事が大事」、子供の頃から泉一が言い続け彼の指針になっていた言葉です。諦めない事、失敗や周囲の目を恐れない事、そして何より楽しんで挑む事、そんな風に肩肘張らずに生きる力をくれる温かな作品です。

内村さん自身が執筆した小説版は映画とはまた少し違った展開になっています。文章から内村さんの声が聞こえてくるようで、映画と共に内村さんらしい作品です。

金メダル男 (中公文庫)

金メダル男 (中公文庫)

  • 作者: 内村 光良
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/06/23
  • メディア: 文庫



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野外フェス「NAONのYAON」2016 [音楽]

6/12、日比谷野外音楽堂で開催された「NAONのYAON」に参戦してきました。

「NAONのYAON」とはSHOW-YAのボーカリスト・寺田恵子さんにより企画・開催される、女性ミュージシャンのみによる音楽フェスティバルです。
出演者リストなどは上記のリンク先を見て頂くとしまして。
前半は若いバンドによる演奏。聴き応え充分の演奏と個性的なパフォーマンスに圧倒されました。私が中でも惹かれたのはZweiというヴォーカルとベースのバンドです。結成から13年になるそうで、歌も演奏もハイレベルで魅せ方も心得ていてとてもカッコいいお2人でした。
後半は30代以上にはテンション上がる出演者の演奏です。10代の頃に熱心に聴いていた曲の数々を生で聴けて熱狂しました。さらにオリンピックイヤーという事で代々のオリンピックテーマソングも歌われ、前半に出演したバンドとのコラボレーションもかっこよくてしびれます。
そしてシークレットゲストに加藤登紀子さん! ムーディで大人な歌唱に聴き惚れました。
クライマックス、闇夜に響いたSHOW-YAの演奏はもう感無量です!
5時間という長丁場でしたが、あっという間のひと時で素敵な時間を過ごせました。

若い世代には「音楽は無料じゃなきゃ聞かない」なんて人が増えたという話も聞きますが、音楽で身を立てようとしている人はまだまだたくさんいて、そんな人たちを応援し支える人もたくさんいる、月並みですが音楽ってやっぱりいいよなぁと思います。
タグ:NAONのYAON
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ディズニー映画『ズートピア』 [映画:劇場]

先日ディズニー映画『ズートピア』を観てきました。

進化した動物たちが高度な文明を築いて暮らしている大都会・ズートピア。
ウサギ初の警察官となったジュディは「ズートピアをもっと良くしたい」と希望を抱いて赴任するも、理想と現実のギャップに苦しみながら与えられた不本意な仕事を懸命にこなしていた。
一見平和なズートピアでは、肉食動物の失踪事件が相次いでいた。「私が行方不明者を探して見せる」と意気込むジュディは、街で知り合った詐欺師のキツネ・ニックの弱みを握って捜査に協力させる。反発しあいながらも、似たような境遇を背負った2人は次第に意気投合していく。
ジュディとニックは無事に事件を解決できるのか。そしてズートピアの根幹を揺るがす失踪事件の真相は。

動物たちの暮らしは正に「進化したもの」であり、単純な擬人化とは違います。主要なキャラから脇役に至るまで、動物の動きや習性がリアルに描かれ、高度な文明の中で各動物たちのその差が活かされた街づくりがされています。隅々まで丁寧に作り込まれ、どんな動物でも共存できるよう工夫の凝らされた街並みに感嘆しました。
そして可愛くリアルなだけではなく、偏見や差別というテーマがあり考えさせられます。「ウサギはウサギらしく」「ありのままに」「だってキツネだろ」といった言葉は、現実にも自分が同じような事を耳にしたり口にしてしまっていることを突き付けられ、ジュディの憤りやニックの傷と共に突き刺さってきました。(余談ですが、「ありのままに」って言葉を『アナ雪』とは全く違う方向で使った事に驚きました。)
捜査に奮闘するジュディと弱みを握られ渋々協力するニック。ニックが幼少時に心に負った傷は深く、ニヒルに笑って見せながらも夢も希望も捨てた悲しい目に心打たれました。共に行動するうちに互いに似たような境遇にいる事に気付き、反発し弱みを握って利用する関係から心を開いて軽口を叩き合う間柄に変わっていく様に惹きこまれます。
心通わせた2人の捜査により、失踪していた肉食動物達は発見されたのですが、インタビューを受けたジュディの失言も相まって、ズートピアの根幹を揺るがす事態となってしまいます。それは心を開き捜査に協力してくれたニックを裏切り傷付ける発言でした。英雄としてインタビュアーに囲まれ浮足立ってしまったのでしょうか、「キツネを仲間にするなんてやめておけ」と言い残し去って行くニックの表情に胸が痛みました。ズートピアを不安と混乱に陥れてしまった事、何よりニックを傷付けてしまった事に責任を感じたジュディは辞職を願い出て故郷へ帰ってしまいます。失意の日々で得たある情報が、事件の真相に繋がっていると気づいたジュディはニックに謝罪しズートピアに戻る決意をします。傷付き戸惑いながらもジュディの謝罪を受け入れたニックの優しさと男前さに惚れ惚れしました。
ズートピアを不安と混乱に陥れた失踪事件の真相は、ある意外な人物の目論見からなるものでした。偏見や差別に苦しみ、真っ向から立ち向かう者、受け入れ諦めて生きる者、そして、復讐めいた変革を起こそうとする者、それぞれの生き様はどれも共感できるもので、自分ならどうするかと考えさせられました。
オチがまた秀逸で、物語の経緯を観た後でも偏見が捨て切れていないと気づかされます。

集団で生きる以上、偏見や差別はどうしてもなくならないものかもしれません。そんな中で、どうやって生きて行くか、夢や希望を持ち行動する事にどんな意味があるか。多様な価値観や文化の中で他者を尊重し自分を大事にする事の難しさと大切さ。色んな事を考えさせてくれる名作です。

ズートピア公式サイト
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推理小説『扉は閉ざされたまま』 石持浅海 [小説]

2005年に刊行された石持浅海さんの作品です。文庫化は2008年。
(※若干のネタバレあり注意)

大学同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる……”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった……。

この作品は犯人と犯行の手順が序盤で明らかにされている、いわゆる倒錯もののミステリーです。完全犯罪を目論んだ犯人・伏見はなぜ仲の良かった後輩を殺害しようと思い立ったのか、そしてなぜ「扉は閉ざされたまま」なのか。伏せられている犯人の動機と、かつて想いを寄せていた後輩の妹・碓氷優佳への複雑な感情と緊迫感溢れる頭脳戦に惹きこまれていきました。
久々の同窓会でテンションの上がる一同は、夕食の時間になっても部屋から出てこない新山を訝しみますが、伏見の巧みな誘導に乗せられ事態は伏見の思い通りに進むはずでした。しかし、後輩の妹でありただ1人同窓生ではない優佳だけは伏見の発言と現状に疑問を抱いていきます。扉には鍵がかかっており、どんなに呼んでも扉を激しく叩いても反応のない新山に、時間が経つにつれて「いくらなんでもおかしい、扉をこじ開けて様子を伺った方がいい」と主張する一同に対し、一見正論と思える主張を展開し扉を開ける事を阻止しようとする伏見、そんな彼に不審を抱く優佳。なぜ伏見は密室を維持しようとするのか。単に事故に見せかけたいなら頑なに密室を維持し続ける必要はないはずで、優佳の追及と次第に追い詰められていく伏見の心理に緊張感が高まります。
なぜ密室を維持し続けたのか。不明なままだった動機が明らかになると腑に落ちるのですが、その動機は伏見の歪んだ正義感によるもので、殺人を犯すほどの動機になり得るのか、というのは疑問です。この仕掛けありきの動機なのだろうと感じました。そう割り切って読めば面白い仕掛けだと思います。
そして、探偵役の碓氷優佳。同窓生ではないというのもあってか、ちょっと浮いた存在のように感じました。冷静で頭脳明晰、感情的になる事はほとんどなく、本人の「私は冷たい人間」という言葉通り、あまり人間味が感じられません。同じく冷静で頭脳明晰な伏見とのやり取りでは緊迫感のあるシーンになるのですが、他のメンバーといる時は彼女だけCGでアフレコされたシーンを観ているような違和感を抱きました。
かつては密かに想いを寄せていた2人ですが、優佳の本質を見てしまった伏見は距離を置いてしまいます。そんな伏見を追い詰めていく彼女は、謎を暴いてどうしたいのか。驚きの彼女の選択は、伏見と優佳の暗澹たる未来が示されているように感じました。続編にあたる作品が刊行されているそうなのでそちらも読んでみたいです。これは一種のメリーバッドエンドといえるような気がします。

文庫版には、伏見が殺人を決意した経緯が書かれた番外編が付属しています。それを読んでもいまいち共感は出来かねる動機だと感じました。とはいえ、曲がった事が嫌いで潔癖な伏見の人物像がより強調されているので、読んでみて損は無いと思います。

腑に落ちない点もありますが、一気に引きこまれる緊迫感に癖のある登場人物はやみつきになりそうです。


扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)




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映画『僕だけがいない街』 [映画:劇場]

先日、藤原達也さん主演の映画『僕だけがいない街』を観てきました。

ピザ屋でアルバイトする売れない漫画家の藤沼悟。彼は、事件や事故に遭遇すると、その原因が発生する直前の時点に時間が巻き戻る不思議な能力を持っていた。その事件や事故を防ぐまでリバイバルは繰り返される。
ある日、悟はリバイバルにより子供を交通事故から救った結果自分が事故に遭ってしまう。他人と距離を置いて生きてきた悟だが、病院に付き添ってくれたバイト仲間の片桐愛梨の天真爛漫な振る舞いと真っ直ぐな言葉に少しずつ心を開いていく。数日後、悟が再びリバイバルに遭遇した時、一緒にいた母・佐知子が何かに気づく。しかしその直後、佐知子は何者かに殺害されてしまう。ベランダに潜んでいた不審人物を追う中で、自分が容疑者になってしまった悟。彼を匿う愛梨までもが何者かに狙われ、悟は殺人の容疑で逮捕されてしまう。すると再びリバイバルが起こり、1988年の小学生時代に戻ってしまう。それは、同級生の雛月加代が被害者となった連続誘拐殺人事件が起こる直前だった。大人の記憶と意識を持ったまま11歳に戻った悟は、全ての鍵はこの事件にあると確信し、雛月を守ってみせると決意する悟だったが……。

及川光博さん目当てで観に行ったんですが、大変満足です!
この作品の一番の見所は小学生時代ではないかと思います。母親から虐待を受けクラスから孤立していた加代を、母親からも殺人犯からも守ろうと奔走する小さな悟の手に、観ているこちらの手にも力が入りました。少しずつ悟に心を開いていく加代の表情にも惹きつけられます。中でも、悟の家で朝食を食べるシーンで、ウィンナーを食べながら「美味しい……」と涙を流すシーンに涙腺が緩みました。何度も描写される繋いだ2人の小さな手が微笑ましいです。
加代を救う事に一度は失敗し、二度目のリバイバルが起きるのですが、「今度こそ失敗しない」と小さな拳を握る悟に、そして新たな協力者であるクラスメイトの小林賢也との友情に胸が熱くなります。悟と加代の誕生日会の後、悟は堅也と共に加代を誘拐し母親からも殺人犯からも守り抜き、担任教師の八代の助力もあり無事に加代を救う事が出来たのですが、その結果未来は変わり、殺人容疑をかけられた自分を信じてくれて、守りたい存在になっていた愛梨とは出逢わない事になってしまいます。18年前から戻り、街の中を走る愛梨はすれ違った悟を知りません。走り去っていく愛梨を見つめる悟の表情が切ないです。その後偶然、悟が逮捕された鉄橋下で再会し想いを語る悟ですが、悟を知らない愛梨には伝わらない。過去を変え惨劇を阻止してめでたしめでたしと単純には終わらない物語の深さに感嘆しました。

18年前の事件の真犯人、そして母と愛梨を襲い悟に濡れ衣を着せた犯人は誰なのか。
以下は重大なネタバレになりますので続きへ畳みます。

及川光博さんが出演されていると知った後で漫画原作だという事を知りました。漫画版と映画版ではラストが異なるようなので、漫画版も読んでみたいと思います。
原作ものの映像化は原作を知らずに観る方が楽しめそうですね。

映画『僕だけがいない街』公式サイト



僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)

僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)

  • 作者: 三部 けい
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/01/25
  • メディア: コミック


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演劇集団キャラメルボックスダブルチャレンジ『きみがいた時間 ぼくのいく時間』&『フォー・ゲット・ミー・ノット』 [観劇]

先日、演劇集団キャラメルボックスの公演『きみがいた時間 ぼくのいく時間』『フォー・ゲット・ミー・ノット』を観てきました。
この公演は14名の役者さんで違う物語を2本上演する「ダブルチャレンジ」と銘打たれた公演です。通称「クロノスシリーズ」という同じシリーズの物語とはいえ、あらすじもテイストも全く異なる2つの物語を続けて上演するという、とても過酷なものです。結成31年目を迎えるキャラメルボックスの並々ならぬ気概を感じます。

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』
2008年1月、住島重工の研究員・秋沢里志は、海外派遣留学を終えて、5年ぶりのニューヨークから帰国する。空港で待っていたのは、5年前に別れたはずの恋人・紘未だった。自分の帰りを待ち続けていた紘未に、里志は激しく心を動かされる。
一方、里志は住島重工の子会社P・フレックで、新しい機械の開発に携わることになる。それは、物質を39年前の過去に送り出す機械クロノス・スパイラルだった。
最初の実験の日。里志のもとに電話がかかってくる。
紘未がトラックに撥ねられ、病院に運ばれた……。
(公式サイトより)

こちらは2008年に上川隆也さん主演で上演された作品の再演になります。私は初見でした。
クロノス・スパイラルは物質を過去に送り出すのみの機械、行ったきり現在に戻ってくる事はできない不完全なタイムマシンです。39年前というと里志はまだ生まれてすらいません。存在しないはずの人物として39年後の事故の日までを生きる壮絶さ、過去へ行った自分自身は紘未と深く関わる事は出来ないのに、それでも紘未と彼女にまつわる大切なものを守ろうと奔走する里志の深い愛情に心打たれました。
そして2人にとって大切な場所となる馬車道ホテルの支配人・柿沼純子の存在も大きいです。里志が未来から来たという途方もない話を信じ、彼を最期まで支え続けた純子が、終盤で紘未に語った言葉に涙がにじみます。また、純子を愛していたであろう従弟の浩二はあの後どうなったのかと気になってしまいます。自業自得と言ってしまえばそれまでですが、里志が過去へ来た事で彼の運命も変わってしまったはずで、彼なりに必死だったのだろうと思うと切ないです。幸せを掴めているといいのですが。
過去から現在への繋がりが解った後で、序盤に馬車道ホテルのレストランで里志が紘未へプロポーズしたシーンを思い返すと、一体どんな想いだっただろうと胸を打たれました。
過去へ行って悲しい出来事を回避できたとしても、まだ未来には何があるか解らない。だから、前を向いて必死に生きるしかない。そんな風に生きる力をもらい、背中を押してもらえたような想いでした。

『フォー・ゲット・ミー・ノット』
1970年4月、小学6年の吉野てるみは、母の節子が運転する車で帰宅する途中、事故に遭う。男が突然、車の前に飛び出してきたのだ。急いで男を病院に運ぶが、男は記憶を失っていた。彼の持ち物を調べると、P・フレックという会社の社員証が見つかる。そこに記された名前は春山恵太。節子は春山に、記憶が戻るまでの間自分の家に住めという。しかし、春山は何も思い出せない。唯一頭に浮かんできたのは、「クロノス・スパイラル」という、意味不明の言葉だけだった……。
(公式サイトより)

こちらはクロノスシリーズの原作者である梶尾真治さんの許可を得て書き下ろされた、キャラメルボックスオリジナルのストーリーになります。
クロノス・スパイラルに乗って39年前に来たものの、事故に遭ってしまい過去に来た目的どころか、自分が何者かさえも解らなくなってしまった春山。一般常識や流行も周りの人とずれているなんてどれほど不安か想像もつきませんが、そんな中でも吉野一家に支えられ前向きに生きて行く春山の姿は元気づけられます。
事故に遭う前、吉野一家が経営する映画館でスタッフの事を聞いていたという彼は、一体何の為に過去へ来たのか。春山がクロノス・スパイラルに乗る事になった経緯が明らかになるにつれ、吉野一家が事故に遭わせた責任があるとはいえ何故ああまで親身になるのか、目には見えない温かな繋がりが浮かんできて、彼がここへ来るのは必然だったのだと感じます。
全体的にコミカルな雰囲気が漂う中で、てるみと節子の母娘関係や祖父母の想い、映画館で働く映像技師の敏郎とてるみの恋など、シリアスな展開もあり、その中で自分を助けてくれた吉野一家の為に、また自分自身の為に奔走し叫ぶ春山の想いに心揺さぶられました。
前述の『きみがいた時間~』の主要な人物もちらりと登場し物語を盛り上げます。記憶を取り戻した春山のその後の生きる道も、クロノスシリーズを知っていると感慨深いです。キャラメルボックスにおけるクロノスシリーズの集大成でありすべての始まりともいえるでしょうか。

東京での公演最終週を迎えています。
是非たくさんの方に観て頂きたい作品です。
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映画『パディントン』 [映画:劇場]

世界中で愛される児童文学が原作の映画です。

ペルーの森を出てロンドンにやって来た小さな紳士。礼儀正しく挨拶するもクマである彼を誰も相手にしてくれない。とっぷり日も暮れて途方にくれる彼に声をかけたのは、家族旅行から帰ってきたブラウン一家の夫人だった。彼女にパディントンという名前をもらった彼はブラウン家に居候する事に。初めての都会での暮らしに大騒動を巻き起こしながら、次第にブラウン家の子供達とも打ち解け、迷惑がっていたブラウン氏も心を開いていく。だが、彼を剥製にしようと付け狙う美女・ミリセントが現れ留守番中のパディントンをさらおうとブラウン家に侵入、撃退するもボヤ騒ぎを起こしてしまう。置手紙を残して新しい家を探しロンドンを彷徨うパディントン、彼を心配するブラウン一家、そして再び迫るミリセントの魔の手。自然史博物館に連れ去られたパディントンは逃げようとするも麻酔銃で撃たれてしまう。一方、偏屈な隣人・カリーからの知らせを受けブラウン一家は自然史博物館へ駆けつける。果たして、無事にパディントンを救う事はできるのか。

テディベア好きにはたまらない可愛らしさ(ぬいぐるみではなく本物のクマですが)に一目で惹きこまれました。
紳士的で純粋で親切なパディントンは、故郷を無くし淋しさと孤独を抱えてもいます。この作品は知らない人間ばかりの街で、「人の言葉を喋るクマ」という明らかに異質な存在の彼が自分の居場所を探す物語でもあり、また彼を迎え入れたブラウン家の絆の物語でもあります。ブラウン氏は「クマと暮らすなんて子供達が危険だ」「役所へ引き渡す」と猛反対でした。様々な騒動を巻き起こすうちに子供達とも打ち解けた様子や、一家を見守る親戚のバード老夫人の言葉、一人ぼっちのパディントンを心配するブラウン夫人の言動、そして何よりパディントンの純粋さに、ブラウン氏も心を開いていく過程にも惹きつけられます。一家の主として家族を守らなくてはという強い想いと、パディントンへの気持ちに揺らぎ面倒を見るようになり、そしてその果敢な行動に子供達の父への見方も変わっていきます。パディントンと出逢った駅のシーンではバラバラだったブラウン家の気持ちが、パディントンを通じて一つになっていくのも見どころです。

そしてパディントンを剥製にしようと付け狙うミリセント。ブラウン家の隣人カリーをその美貌で誑かし味方に付けた彼女ですが、ミリセントの真の目的を知ったカリーはブラウン氏へ知らせます。ミリセントに利用されるカリーの滑稽さに笑い、正体を隠して(バレバレですが)ブラウン家にパディントンの居場所を連絡する彼に拍手を送りたくなりました。彼は偏屈ですが悪人ではないのですね。おおらかなブラウン夫人にバード老婦人、思春期真っ只中なブラウン家長女のジュディ、好奇心旺盛な長男のジョナサン、堅物だけど昔はワイルドだったブラウン氏に、偏屈なカリー、目的の為には手段を選ばない悪人ミリセント。様々な人がいる中で、互いを尊重し認め合って生きる、そんなシンプルだけど何故か難しい事の大切さを感じさせてくれます。
原作は児童文学ですが、大人にこそ観て頂きたい作品です。
間も無く上映終了すると思われますので(私がよく行く映画館では字幕版が今週終了しました)、まだ観てない方は是非観に行って頂きたいです。
くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫 物語)

くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫 物語)

  • 作者: マイケル ボンド
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2002/06/20
  • メディア: 文庫

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演劇集団キャラメルボックス2015ハーフタイムシアター『水平線の歩き方』&『君をおくる』 [観劇]

演劇集団キャラメルボックスのハーフタイムシアター2本立て『水平線の歩き方』『君をおくる』を観てきました。

『水平線の歩き方』
今回が再々演となる人気作です。
あらすじはこちらの記事を見て頂くとして。
初演も再演も生で観たので今回で3回目になりますが、やはり涙腺決壊しました。周囲の人達を信じる事に怯え独りで必死に生きてきた幸一、そんな幸一に寄り添おうとする人達、それぞれの叫びに心打たれ涙が止まりませんでした。
私が生まれて初めて観た生の舞台で、キャラメルボックスを好きになったきっかけの作品でもあり、ダンスシーンの曲が流れただけで涙が出るほど思い入れの強い大好きな作品です。

『君をおくる』
こちらは外部の劇団の方が脚本を書いた新作です。まだ初日が開けたばかりなので詳しい事は言えませんが、「えぇ!?」「何ナニ!?」って独り言が漏れそうになるのを必死で抑えてました。
すれ違いに次ぐすれ違いが、たくさんの笑いと様々な愛情を見せてくれる、魅力的な作品でした。

公演期間がとても短いので、是非日程を合わせてたくさんの方に観て頂きた作品です。
また、『水平線の歩き方』は「グリーティングシアター」と銘打ち、仙台や岐阜など5か所の地域を回ります。
号泣必至、温かい気持ちになれる名作ですので是非足を運んで頂きたいです。
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chage ミニアルバム『hurray!』 [音楽]

9/16に発売されたchageさんのミニアルバムです。
先行配信された『天使がくれたハンマー』を含む全6曲。

<収録曲>
1. Hurray! Hurray!
2. 天使がくれたハンマー
3. 幻灯綺談
4. equal
5. ロマンシング ヤード 2015
6. 光の羅針盤 2015






目を惹くカラフルなジャケット写真同様、明るくポップで優しい一枚です。
chageさん作詞作曲によるノリノリで明るい応援歌の1、希望と愛に満ちた2、松井五郎さんの幻想的な詩とchageさんの繊細な歌声が美しい3、落ち込んだ時にさりげなく勇気をくれる兄貴分なchageさんらしさがあふれる4、80年代からライブの定番曲となっている5は聴けば聴くほどchageさんの「今」を感じられます。新しいアレンジで聴かせる6もchageさんの多彩な歌声を味わえる名曲です。

昔からのファンにはもちろん、離れてしまった人や、昔のchageさんを知らない人にも、是非聴いて頂きたい作品です。
タグ:CHAGE hurray
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